こんにちは

前回のホワイトニングコーディネーターのインタビュー記事、いかがでしたでしょうか
宮本歯科には有資格者や新たな資格取得に向けて日々努力している衛生士が多数在籍しております

今回は、当院の訪問歯科診療に携わる 歯科衛生士訪問主任 の 近藤 と 二村 の2名をGUESTとし、またまたインタビュー記事にて当院の訪問診療についてご紹介したいと思います
訪問診療車 ブログ用

(掲載写真は訪問診療のイメージです。本記事内容に特別な関わりはありません。)

お二人とも今回はよろしくお願いします。
近藤さんが入職3年目、二村さんが2年目ということですが、宮本歯科の訪問診療において特にやりがいを感じたエピソードはありますか?

近藤
よろしくお願いします。
お一人お一人に対する思い入れが大きいので、やりがいはたくさんあります。
中でも私が特に印象に残っているのは、寝たきりの患者様で、訪問歯科診療介入以前は口腔乾燥が強く、乾燥した痰が多く付着しており、歯間部にもべったりと汚れがついてしまっていた患者様のことです。
継続的な口腔ケアの介入で、口腔内環境が改善されました。また、呼びかけにもほとんど反応がなかったのですが、ケアを重ねる毎に少しずつ意識状態が良くなっていく過程を間近で見て、やりがいを感じました。

二村
よろしくお願いします。
近藤さんがおっしゃったように、訪問診療の患者様は、外来にみえる患者様以上にお会いする頻度が高いので(週に1度は口腔ケアに行く場合が多いため)、患者様やそのご家族に対しての思い入れは大きいです。
中でも特にやりがいを感じたのは、初診時には口腔内がどろどろと汚れがひどく、お話しすることもままならない状態から、継続的な口腔ケアにより口腔内環境が改善されて、お話しできるようになった患者様のことです。

ありがとうございます。
訪問診療を受けている患者様のほとんどが、ご高齢でしたり、お身体が不自由でしたり、何かしらのご病気を抱えてみえる方ですからね。
体力的な面でも、一度に長時間の治療は難しいでしょうし、必然的にお会いする頻度は増え、治療期間が長期間になることも多いですね。

近藤
そうですね。
訪問診療は、なんらかの事情で通院が困難な方を対象としており、特にご高齢の方が多いので・・・治療の途中でお別れがくることもあります。
私は、長期に渡って診ていた患者様がお亡くなりになられた際、エンゼルケア(亡くなられた直後に、患者様を人生の最期にふさわしい装いに整えること)で口腔内を綺麗にさせていただきました。
患者様の人生に寄り添い、最期まで歯科衛生士として関わることができたことは、何にも代え難い貴重な経験でした。

患者様の最期まで寄り添うというのは、医療人として誇りに思えるところですね。

二村
やはり、やりがいや喜びを感じるような経験だけでなく、訪問診療では通院困難の理由から、外来にみえる患者様よりも、一つの治療で死に直結してしまう可能性が高いので、緊張感は大いにあります。
例えば全身状態の把握は、もちろん外来においても大切ですが、訪問診療ではその状態からどこまでの治療を行うのかを歯科医師と歯科衛生士とで判断しなければならず、責任は重大です。

なるほど。外来とは違った緊張感や責任もついて回るということですね。
訪問診療には、一般歯科外来だけでは経験できないことがたくさんあふれているのですね。

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近藤
はい、訪問診療で初めて経験したことは数多くあります。
たまたま患者様がおやつを召し上がっている時に窒息されて、その場に居合わせた看護師、介護士と連携し、咽頭吸引し一命を取り留めたこともありますよ。
また、他職種連携を図る上で、歯科領域のみならず、他の職種の知識も必要とされるので、衛生士学校では学んでこなかった知識を新たに身に付けなければならないので大変ではありますが、新しい発見があったりするので学びがいはありますね。

目の前で窒息・・・非日常すぎて言葉が出ないです。
歯科の領域だけでなく他の職種の知識をつけるには、ひとかたならぬ努力が必要でしょうね。
でもそういった知識はいつどんな場面で役に立つかわかりませんから、歯科衛生士としても大きなレベルアップですね。
そういえば、お二人ともACLSの資格を持っていらっしゃいますが、それもこういった学びの延長として取られたのでしょうか?
ブログを読んで下さっている方の多くは、ACLSといっても聞き慣れない資格かと思うので、どのような資格なのかもお教えくださいますか?

part1はここまで
次回はACLSの資格についてなど、インタビュー後編をお送り致しますっ
お楽しみに