世界において、心臓病は死亡原因の第1位です。日本は長寿国という事もあり、2位となってはおりますが、ひとたび心臓発作を起こすと致命的な状況となります。


歯科では全身的な病気を抱えた方の歯科診療もするため、待合室内や診療室内での急変が起きる事もあります。また、医療機関に勤務するからには、勤務外の時間に急変している方に出くわした際にも各々がリーダーシップを執れるようになってもらいたいという想いがあります。


そこで当院では定期的な勉強会を開催して救命処置を行う上で必要な知識を身につけるようにしております。しかしながら、診療ガイドラインや薬剤も日々進歩しているため、必要な知識もどんどん変わります。


そこで、主任歯科衛生士の近藤先生と二次救命資格の更新をしに三重大学まで行ってきました。コースは2日間に渡り、コースを受ける前に試験もあるので、心電図を診てどんな心臓病で、どんな薬をどのタイミングで使って、そもそもの心臓病の原因に対する治療方法も覚えてきている前提で始まります。


2日間、色々な模擬患者さんに評価・検査を行い、疑われる病気と治療方法を瞬時に判断して、リーダーシップを執りながら仲間に指示出しを行います。これが朝から夕までひたすら続きます。


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近藤先生は担当患者さんの全身状態に違和感を覚えた際の評価・対応もさることながら、先日は勤務外の公共交通機関内で意識を失って倒れられた方に出くわしてリーダシップを執りながら初期対応も行うことができました。


たとえ院外で、たとえ自分以外の仲間がいない状況でも、医療従事者としての当たり前の行為ができる職員がいる医院であることを誇りに思います。