最近、勉強会ネタの更新は滞り気味ではありましたが、変わらず地域医療・介護の環境改善のために講習会は開き続けていますよ。


介護士の介護現場での医療行為(喀痰吸引)は長らく不可とされてきましたが、平成244月から社会福祉士及び介護福祉士法が一部改正され、50時間の講義と試験9割以上の取得、その後の実地研修を経て条件付きで可能となりました。


今回は、その全ての過程を経てきた介護士のみを対象に特別養護老人ホーム なごやかハウス名楽さんで喀痰吸引講習会を開催させていただきました。


登壇させて頂いたのは当院主任歯科衛生士 近藤先生。


20人弱を3グループに分けて、それぞれの班に吸引シュミレーターのQちゃんを配置(なごやかハウスさんにご用意頂きました)してのレクチャー。


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アシスタントとして、今年入職の高坂先生もお手伝い。模擬痰をシュミレーターの中に注入してくれてます。今回はこの模擬痰を吸引器で吸い出すことで、シュミレーターの詰まりかけた気道を開放する実習です。


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今回は講義、試験、研修が一通り終わっている方々が対象なので、進行も比較的スムーズで、質問内容も高度なものです。


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人体に吸引カテーテルを入れたらどのように見えるのか。なごやかハウスの看護師、鹿島先生の身体を張った見本。鼻から挿入して、ほら、口を開けると喉に見えるでしょ、の見本。


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やはり、介護保険利用者さん(患者さん)にも吸引する立場として、吸引される側の苦痛も知っておく必要があります。各々、自分の鼻に挿入しての体験。


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やはり、自分でやると「(痛みだったりつっかえ感があって)入りません」となったりする事もあります。


そこでなごやかハウス看護師、安定の佐藤主任。するする挿入していきます。


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誤嚥、窒息時にあると心強い吸引器ではありますが、使いこなせる人がその時その現場にに居ないと意味がありません。


資格を持つ介護士がいざという時に的確な吸引操作が行えるよう、当院は関連施設と協力し合って高め合っていきます。


宮本佳宏