近年のマスメディアでも、いかに最期まで口から食べていくか、摂食嚥下障害にどう向き合っていくか、特集される事が増えてきました。
当院でも、口から無理なく美味しく食べて頂くためにはどうしたら良いかを常に考え、ご本人様はもちろん、ご家族や他職種ともコミュニケーションを図りながら日々対応させて頂いています。
やはり、内視鏡検査を使った嚥下機能評価の依頼も増えてきておりますが、結局のところ内視鏡検査を始めとした精密検査は「その瞬間」の機能評価には優れておりますが、日常の状態を完全に再現しているとは言えません。
そこで、当院ではまずは歯科衛生士が中心となって普段の食事を摂ってる様子を実際に拝見させていただき、日常的な嚥下機能を評価させて頂いております。その評価だけでも、嚥下困難の原因を明らかにしたり、取るべき対処法を決めたりされる事は多くあります。
本日はその具体的な方法についての勉強会を歯科衛生士の伊藤先生が講師となって、院内の勉強会を開いてくれました。
昨年の12月17日のMr.サンデーで、藤田保健衛生大の松尾教授が出演され、19日には「摂食嚥下障害の現場を見ている人が番組を見ればそんなのどこでもやっていると思うし、見たことがない人が番組を見ればすごいことをやっていると思うかもしれない」と追加コメントを残しております。
まだまだ歯科で他職種と連携と取りながら嚥下機能評価をする事は物珍しく取り上げられるご時世なのかなと思い知らされましたが、チームの輪の中に歯科衛生士を呼び入れて頂いたり、歯科衛生士に嚥下機能評価を依頼をして頂ける施設や在宅がある事をすごく嬉しく思います。
これからもご期待に添えるよう、医院全体で精進していきますので、宜しくお願い致します。
宮本佳宏